Exceptional C++ Style

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0201760428

読みました。最初はなんか、本の体裁とか説明口調がすごいかっこよくて(「exportと国会議事堂の共通点は何か!?」とか)、目新しいこともちらほらとあったのでおおこれはいい本かもと思ってたんですが、読み終わってみるとうーんなんかなぁという感じでした。おそらく、

  • 目新しい内容はたいてい言語の隅みたいなことだった (C++ で & をいくつ連続させられるか!?とか、 export は使うな!とか)
  • 含蓄のある話は知ってる話ばかりだった。(後半特にずっとそんな感じだった。なんで Boost.any の実装を紹介しないの!いいネタなのにもたいない)
  • 大袈裟な表現は途中で飽きた。 std::string のメンバ100個以上ただ並べてその真ん中で「水面を破り、小さな空気溜まりで息継ぎだ。…」とか言われてもなぁ。読み飛ばしてますからっ…

ああ、「export 使うな!」は衝撃的でした。恥ずかしながら私 export にずーっと憧憬持ってました。 export で export された関数がファイル static 関数を読んでたらどうなるか考えてみよー。あと「例外仕様使うな!」とかも。

ああうん、今記録読み返してみると序盤は良かったように思います。 template と friend まわりとか、結構昔考えた(最近全然 C++ 触ってないので)問題とかで、なんとなく出してた結論が明確に述べられてたり、とか。

感想としては、 D は楽しいなあという感想だったと思います。

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