Binary 2.0 カンファレンス

http://namazu.org/~satoru/blog/archives/000085.html

あー面白かった。みんなアホだ。低レベルな発表ばかりで久々に涙が出るくらい笑った。

発表資料は Binary 2.0 だけにってことで、あやしげな .exe ファイルがポンと発表資料と称して置いてあって怖くて実行できない、としたかったんだけど、なんかいろいろ面倒なのとやっぱ不便なので zip にしました。クロスコンパイルが案外さっくりできて良かった。

http://shinh.skr.jp/binary/b2con.html

私の理想は、「プログラマはなんもしてないけどなんとなくスクリプトからコンパイル言語を呼べている」状態。そこから考えると、ヘッダをパーズするのはシグネチャ取れるのはマンセーなんですけどヘッダ指定が少し億劫かなという感と、SWIGとかぶるという話も。LangScanいじってたのはそのへんのアプローチもやってみたいというのがあったので、暇な時にやってみたいなとは思ってます。Inline::CPPコンパイラ指定や、C++コードが無くてはならないこと、コピペの手間、などが少し痛い感です。

ところで前から思ってたんだけど、言語バインディングはむしろ書くのに少し手間がかかった方が言語を普及させられるのではないか。言語バインディングはそんなに書くのは難しくないけど、なんせCの遺産とかは膨大なので作業量が多い。参入障壁が少なくそれなりにカタルシスを満足させられるのでコミュニティの活性化を促せるんじゃないかな、とか。

まぁ DWARF2 勉強しようと思った。あと下には下がいる、と掘っていくとやはり数学屋が一番偉いんだ、と常々思っていることを思い出した。

以下とりとめもない日記。


なんか基本的に準備はいっこうに進まず、もともと構成とか全然考えてなかったからなんか演題と合ってない気がしたけど(CじゃなくてC++いじってる部分多いし)しょうがないと適当に。SPSでやることだけはずいぶん前から確定事項として決まっていたので仕様を理解しつつ2日前あたりにマジメに準備をはじめる。たまに起動時にキーボード叩くと落ちたり文字化けたりしてるけどまぁいいか、きっと本番ではちゃんと動くさ、とか考えていた。と、風邪ひいて死んだ。何もせずドラゴンボールを読みふける毎日。何故か足から出血して部屋とサンダルを血痕まみれにしたりしていた。

内容練るとかより何故かSPSの背景に謎の波紋をつけている有様。正直見にくくしているだけな気がしたが内容がたいしたことないのでまぁどうでもいいかと思っていた。それでも当日にはなんとかできたので、ZinniaさんさんにSPSの挙動について相談してみる。落ちる件については最新版では解決しているとのことだったので、最新のソースをいただき差分を見て show_fps かしら、と尋ねてみたところビンゴ、修正法も教えていただき落ちなくなった。当日の14時とからしいから発表5時間前くらいにプレゼンツール本体を修正してたことになる。ていねいなサポート本当にありがとうございました。

んで神保町へ。NIIで研究関係の相談とかしてからちょっとプレゼンを脳内予行練習。17:30に始めた練習が17:40くらいに SegFault して中断するというドキドキ予行だった。理由は自分の Lua ソースのバグ。予行しなかったら本番で落ちていた。危なくSPSの名誉にキズをつけるところだった。ヒヤヒヤ。

17:50くらいに出発したら会場に3分で着いた。ちけえ。

自分のプレゼンは喋り下手としてはまぁ一応できたか。なんか独り言ぶつぶつ言ってる局面があるのはよくないと思った。細かいことベラベラ喋って一人ウットリしてるような状態にならないように気をつけたけど、なんか雰囲気的にはもっとウットリしてても許されたのかもしれない。あとSPSに経過時間表示をつけたおかげで時間ちょうどくらいで喋れて良かった。画面見てちょっと沈黙していた時間は一生懸命60で割り算をしていたという。

言いたくてしかたがなかったけどどうでも良いので割愛した部分にWINEの件があって、本番で余裕ありそうだったら言える余地を残すため「WINEが…」とだけ書いていたが言わなかった件。WINEで稲葉さんに教えていただいたToolhelpを使うと、 C:\windows\system\kernel32.dll がその一つとしてあるが、 WINE ではこれはエミュレート対象なのでそんなファイルが無い(/usr/lib/wine/kernel32.dll.so はあるがこれはもちろん Win バイナリでなく ELF 共有オブジェクト)。とても困るが WINE にそんなことを要求するのは酷以外の何ものでもない。

あとSPSを少しアピールしておいた。「右上の数字はなんですか」「FPSカウンタです。あとこっちはスプライト数」あ、ページセレクタを見せてない、と思ったのは終わったあと。

他の人ではあれとあれとが印象に残ってます、とか書こうとして全てが強烈だったことに気付く。発表資料前もって見ちゃったのは当日の感動を減らしてしまったかもなーというのは少し後悔。でも当日いきなり見たら理解できなかった部分もあったように思える。

DWARF2 環境で C を挟んだら例外が伝播できない…は完全に正しかったみたい。 .eh_frame セクションもなるほど ld script とかの次元じゃないのかぁ…それにひきかえ Win32 での D のスタックトレースは簡単にもうちょい高速に実装できる…は嘘な予感がします。いい加減なことを言うのはよろしくない。

んで呑み。 OS 作りはメモリまわりが面白いらしい。私的には納得。ガルーダ2はかっこいい、ラジルギ面白い、で同意。私以外みんなプログラマだった。そりゃそうなんだろうけど、何故かすごい違和感。あと全然顔と名前が一致しなかったけどいつものこと…

喋ってみたかった人、どんな人か見てみたかった人、かなりたくさんいたけどあまり話せず。そのへん残念。

チャリでフラフラ帰宅。服一枚で寒そうと言われたけど別にまだ寒い季節じゃない。

あああ忘れてた。主催の高林さん、とても面白いもよおしの準備進行、ご苦労さまでした、ありがとうございました。あまりに時間通り終わる進行に感動しました。休憩多めはそういう意図だったのかと感心することしきり。

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shinichiro.h